隣り合った国なのに国境線がない場所ってあるの?

日本の国内地図にない記号とは、何だろうか?答えは、国境線である。海に囲まれた日本には、国境線がない。ところが、陸続きで隣り合った国なのに国境線のないところがある。どんなところかわかるだろうか。それは、アフリカ南部のザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビアの四ヵ国が接する地点である。この四ヵ国は、お互いに国境線ではなく「点」で接しているのだ。

また、同じように東南アジアの「ゴールデントライアングル」にも、国境線のないところがある。ここは、かつてアヘンの栽培、密造で知られたところだが、タイ、ラオス、ミャンマーの三ヵ国が、やはり「国境点」で接している。ただしゴールデントライアングルの場合、川が国境となっているので、その「国境点」は国境となる川の中央部分となる。ちなみに、世界で国境線がもっとも長いのは、アメリカとカナダの間で、6,400キロもある。反対に、もっとも短いのは、ローマにあるバチカン市国とイタリアの間の4キロとなっている。

河が国境になるとき、どっちの岸が国境線になる?

世界には、河が国境となっているところは少なくない。そんな河で泳いでいると、「向こう岸には、絶対近づくな」と注意されることがある。そこで「どうして?」と聞き返すのは、国境線を持たない日本人ぐらいのものだろう。ためしに聞いてみれば、「国境警備兵に撃たれるぞ!」というような答えが返ってくるはずである。

つまり、向こう岸に近づくと、密入国とみなされ、国境警備兵に撃たれても仕方がないというわけである。では、河のどこまで泳ぐと、国境警備兵に撃たれるおそれが出てくるのだろうか。一般に、河川が国境の場合、船が航行できないところでは、河川の中央線が国境とされている。だから、河川の中央を越えれば、越境ということになる。また、船の航行のできる河川では、メインとなる航路の中央線で区分することになっている。この場合も、たいていは河川の中央線か、それに近いところだ。

ただし、河川の形が変化すると、主要航路がどちらか一方の国に組み込まれてしまうことがある。そんな場合、両国の話し合いがまとまれば、国境線が微妙に移動することもある。また、話し合いがまとまらなければ、チグリス・ユーフラテス川をめぐる国境問題が、戦争の一因になったイランとイラクのように、紛争が勃発することもある。

— posted by 斗間下 at 12:51 am